女性の成長環境がある企業は
大手外資系に歴史ある優良企業

 ランキング上位には、どのような企業が並んでいるのでしょうか。

 トップ3は、1位P&Gジャパン(成長環境スコア/26.295)、2位グーグル合同会社(同26.190)、3位リクルートマネジメントソリューションズ(同25.594)となりました。

 4位以下を見ていくと、上位30位までの間には、ゴールドマン・サックス証券(4位)、セールスフォース・ドットコム(6位)、JPモルガン証券(9位)、ボストン・コンサルティング・グループ(13位)など外資系のIT・金融・コンサルティング企業が名を連ねています。

 一方、日本企業に目を移すと、サントリー(5位)、三菱商事(17位)、三井不動産(17位)、トヨタ自動車(20位)など、給与水準が高く福利厚生が充実しているイメージが強い、いわゆる「歴史のある優良企業」が多いことがわかります。

 特筆すべきは、リクルートグループの関連企業が多いこと。リクルートホールディングス(11位)、リクルート(12位)、リクルートスタッフィング(26位)と、30位までに3社がランクインしました。ちなみに8位のコスモスイニシアも、2000年代半ばまでリクルート傘下の不動産会社でした。

 これら上位企業における女性社員のクチコミからは、(1)男女関係なく挑戦機会がある「フェア」な点、(2)家庭との両立を支援する環境がある「ケア」の点、(3)実際に活躍する女性のロールモデルがいる点、を評価する声が多いことがわかりました。ランキング上位の企業について、実際に女性たちの口コミを見てみましょう(原文ママ)。

「女性の働きやすさというレベルでは考えていない。女性であっても男性であっても働きやすい会社を目指している。性別に関わらず、多様な人材を求めている会社であり、どの社員も機会を与えられている。(中略)女性だからといって区別されることはない」(生産統括、女性、P&Gジャパン)