廃業急増!倒産危険度ランキング#10Photo:Semen Salivanchuk/gettyimages

倒産危険度ランキングでワースト上位には、外食やブライダルなどコロナ禍で打撃を受けた業界の企業が多く名を連ねる。ワースト上位入りした企業は現状をどう見ているのか。特集『廃業急増!倒産危険度ランキング2021』(全23回)の#10では、ワースト20社を直撃し、言い分や再建策を聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

「債務超過は解消、ここからがスタート」
4位のアクセルマークはコロナが「想定外」

「債務超過は解消した。足元の事業は堅調で黒字。ここからがスタートラインだ」

 こう力を込めて話すのはアクセルマークの松川裕史社長だ。

 ダイヤモンド編集部が上場企業3787社の「倒産危険度(Zスコア)」を総点検したところ、493社が“危険水域”と判定された。上位企業には「衣・食・泊」といった新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた業界を中心に、経営リスクが高い企業が並ぶ(本特集#1『倒産危険度ランキング2021【ワースト1~100】上場廃止オンキヨー29位、1位は?』参照)。

 4位にランクインしたアクセルマークは、ソーシャルゲーム「幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル」などゲーム事業が収益の柱の一つだった。しかし、ヒットを生み出せず開発費や広告費がかさんで財務状態が悪化。2020年9月期に債務超過に転落した。

 債務超過に陥った理由について、松川社長は「コロナが想定外だった」と説明する。といっても、コロナ禍で業績が悪化したという意味ではない。