残業する人は5タイプに分けられる!?
いくら人事が頑張っても減らないダラダラ残業

 残業とはシンプルに言うと、契約書や就業規則に定められた労働時間では業務が終わらない場合に、必要に応じて労働時間を延長することです。しかし、実際に残業している人からその理由を確認すると必ずしも“必要に応じて”に当てはまらないケースが少なくありません。

 人事部が「残業を減らそう」と必死に声がけをしてもすべての社員が同調してくれるわけではありません。

 「そんなこと言うなら仕事減らしてくれ」というように、業務効率化や改善をあきらめている居直りタイプや、「早く仕事覚えたいのに」「残業代はいらない」といった労基法なんて知ったこっちゃないタイプ。「とにかく目の前にある仕事を終わらせないと落ち着かない」無計画自己満足タイプ。「残業代は重要な生計費の一部」という生活残業タイプ。そして「自分のプライベートの予定に合わせて会社に残っている」自分勝手ワークライフバランスタイプに分けられます。

ダラダラ残業とは?

 せめて残業している時間の生産性が優れているのであればまだ納得できるのですが、生産性の低い残業時間はまさに“ダラダラ残業”といっても良いでしょう。つまり、いくら時間を費やしても利益にならない残業というわけです。

 この中でも、「特に“生活残業タイプ”は厄介ですよ」とは前出の西山さん。人事がいくら「無駄な残業はやめよう」と声をかけても「無駄は一切ありません」となり、最後には「人事は現場を知らないのに口を挟むな」となってしまうのです。

 何が厄介なのかというと、“残業代稼ぎ”が本来の目的なのですが、さすがにそのままの理由を直接人事に言うことはありません。したがって、他のタイプを装って残業をしているため、いくら話し合いをしても改善には向かわないのです。