株式投資初心者はインデックス投信の積み立て投資を続けるべき理由写真はイメージです Photo:PIXTA

インデックス投信の積み立てであれば、銘柄も時間も容易に分散できるから、株式投資の初心者でも大きな損失を被るリスクは小さい。(経済評論家 塚崎公義)

銘柄分散でリスクが減る

 株式投資に限らないが、投資をするときには儲けを狙うだけではなく、最悪の場合のリスクを抑えることも考えるべきだろう。小遣いの範囲内でバクチを楽しむのであれば、その限りではないだろうが、大切な老後資金で投資をする場合などには、儲けを狙うよりもリスクを抑えることの方を重視すべきである。

 リスクを抑えるという意味では、「一つのカゴに全ての卵を入れるな」という格言が参考になる。10個の卵を運ぶときに一つのカゴに全て入れると、そのカゴを落としたときに無事な卵が皆無になってしまうが、二つのカゴに分けて入れれば、片方を落としても半分は生き残る、というわけだ。

 二つのカゴに分けたからといって、期待値が高まるわけではない。半分壊れる確率は2倍になるわけだから。しかし、ここで重要なのは、最悪の場合でも半分残るということだ。

 厳密に言えば、両方落とす可能性もあるので、10個のカゴに分けて10人で運ぶべきである。そこまでするとコストがかかる上に期待値も上がらないが、それでも最悪の事態を避けるべきだという判断もあり得るだろう。

 株式投資の場合も同様である。一つの銘柄を大量に買うよりは、いくつかの銘柄を少しずつ買う方が最悪の場合の被害が少なくて済むからだ。大儲けの可能性を諦める必要があるので、期待値が高まるわけではないが、老後資金の場合には最悪を避けることを優先すべきだろう。