入社3年目のこと。40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。でも、投資はまったくの素人だった。そこで、サラリーマンとして忙しく働きながら、株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。最初は短期売買を繰り返して失敗したが、より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、すべての会社員におすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。

【弐億貯男の株式投資で2億円】<br />安心して株式を保有できる基準とは?Photo: Adobe Stock

中長期で見ると
値上がりしやすい銘柄

【弐億貯男の株式投資で2億円】<br />安心して株式を保有できる基準とは?

「配当性向」とは、純利益から「配当金」をどのくらい支払っているかを示すパーセンテージ(%)のことです。

配当金とは、会社が稼いだお金(利益)の一部を株主へ配分する現金のことで、「1株あたり10円」などと表されます。

配当性向は、次の式で計算されます。

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ひと言でいうと、「会社が1年間で稼いだ利益を株主にどれくらい還元しているか」を示す指標が配当性向です。

決算説明資料や個人投資家向け説明資料で、公約として掲げているケースが多いです。

これもネットで「会社名」と「配当性向」でキーワード検索すれば、すぐに見つかります。

配当性向は、高ければ高いほど、株主に配当を支払っているということを意味します。

仮に「配当性向100%」とすると、当期純利益をすべて株主に還元していることになります。

配当性向30%などと公約している銘柄なら、増収増益に比例して配当金が増加することになります。

高い配当利回りを掲げることが株価の下支えとなり、株式相場全体が下落傾向にあっても、株価は下がりにくいです。

私の経験では、配当性向30%以上を公約している会社は、投資した後、業績も株価も右肩上がりとなって、よい結果につながったケースが数多いです。

配当性向を公約するということは、「減益決算となったら配当金が減ります」と公約していることでもあります。

一方、稼いだ利益を株主への配当に回すのではなく、企業が成長するための「先行投資」に回せば、配当性向が低くても、将来的に業績が拡大する可能性だって考えられます。

それでも明確に配当性向を公約している会社は、事業成長に自信を持っていると前向きにとらえることができるのです。

配当性向30%以上だと日々の相場の値動きに右往左往せず、「この銘柄は中長期でみると値上がりするだろう」と安心して株式を保有できます。

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