米国債利回りがここにきて急速に跳ね上がり、これまで数年にわたる株高ブームを支えてきた優良ハイテク株に売りが膨らんでいる。株式相場の「勝ち馬」とみられてきた巨大テク株を重視する投資戦略が正念場を迎えている。ソフトウエア大手マイクロソフトやグーグル親会社アルファベット、画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアなどの株価は今週に入り、4.5%余り下落。主要株価指数の足を引っ張っているほか、時価総額の大きな銘柄の比重が高い株式ファンドの重しにもなっている。それら3社にアップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、ネットフリックスを加えた7社は28日の取引で、合計3150億ドル(約35兆2000億円)の時価総額が失われるなど、昨年10月以来の急落を演じた(ダウ・ジョーンズ・マーケット・データ)。S&P500種指数は月初来、3.8%の値下がりで、このままいけば月間では1年ぶりの大幅な下げとなりそうだ。
巨大テク株への偏愛続くか、金利上昇で正念場に
有料会員限定
あなたにおすすめ