責任の所在はどこにあるのか
発注先を決める手順の正解
先般のオリンピックの開会式、閉会式では、関与する複数のアーティストの過去の言動が「炎上」するという混乱があった。あわせて、任せた担当責任者が適切であったか、などの議論も巻き起こった。このことで私たちが意識させられたのは、発注先を決めるのはとにもかくにも難しいということではないだろうか。第三者として、外野からいろいろ批判はできるが、自分たちが仕事の発注先を決定する際には、下手をしたら同じようなことをやってしまいかねない。
今回は、発注先を決める手順や、発注先が決まる際のパラメーターについて考えてみよう。普段からよく知っている相手で、かつ、いつもの内容を依頼するといった、定期的、あるいはルーティンになっている案件ではなく、ある程度重要な内容で、これまで一緒に仕事をしたことのない相手を選ぶ場合である。
正統的な二つの軸
期待値×価格
まず、大きく二つの軸を据えてみよう。
1.その人の社会的な立場
2.価格(ギャランティー)
それぞれを次のように分けることができる。