シリーズ18万部突破!『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。コロナ禍が続き、不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「人生は区切って考えるといいわ」

どんなに苦しくても<br />こう考えたらやっていけるPhoto: Adobe Stock

その日のいいことを拾ってあげて

きょうのひとことは、
「人生は区切って考えるといいわ」

人生を普通に送っていると、いつの間にか、「なにを思ったか」とか「なにをしたか」とか、「やったこと」の単位で物事をとらえるようになりがちです。

なにかがうまくいったとか、いかなかったとか、そういうイベントとかプロジェクトとかいう出来事の単位で物事をとらえるようにしがちなんですね。

人生は、いいこともあれば、悪いこともあるわけですが、こうした考え方だと、次から次へと大変なイベントで、湧いては消え、湧いては消え、というようなもぐらたたきのような状態になるということに気づくはずです。

こういう考え方でいると、「なんかきりがない」とか「疲れる」とか、そういうことになりがちなんですね。

こんなふうに物事の単位で考えると、その物事がうまくいったのか、それともうまくいかなかったのか、という自分の主観的な評価で人生を推し量るようになってきます。

そうすると、ネガティブな人は、「全部上手くいかなかった」「もっとうまくできたのに」というふうに考えてしまいがちです。

そういう主観的な評価で人生を推し量っている限り、自分の物事の見方から逃れることがなかなかできないんですね。

Twitterのフォロワーさんから、「Tomy先生は『時間』という言葉をよく使いますね」というコメントをいただいて、「たしかにそうだな」って気づかされました。

人生は「時間の単位」で考えるようにするといいんです。

時間という単位で考えるクセをつけると、意外と1日をムダにせずよかったと思えるようになります。

素晴らしい瞬間というものをムダにしないで、過ごすことができるんです。

たとえば、「鳥の鳴き声が気持ちいいな」とか「散歩が楽しいな」とか、そういう瞬間・瞬間、時間・時間で物事をとらえるようにすればいいんです。

たとえば、「このところ仕事が忙しくて苦しい」というときでも、そういうことだけにとらわれずに、これから「コーヒータイムに入る」「美味しいナポリタンを食べる」なんて、その時間、その瞬間の質で考えていけば、苦しいことがあったとしても、それとは切り離すことができます。

そういうふうにすれば、その日1日を物事をイベントの単位ではなく、時間の質の単位でとらえていけるようになります。

今日は苦しいこともあったけれど、楽しく過ごした時間、美味しいもの食べた時間もあったじゃないか、というふうなとらえ方をすれば、なんとかやっていけます。

きょうのひとことは、
「人生は○○で区切って考えるといいわ」
でした。

参考になったかしら?