最大のポイントは両側スライドドアの採用だ。Kカーは、N-BOXなどのスーパーハイトワゴンが市場を牽引。乗員の乗降はもちろん荷物の積み下ろしがスマートにできるスライドドア車が販売の過半数を占めるまでに成長した。メーカー調査では、ヒンジ式ドアが一般的だったワゴンRが属するハイトワゴン系も、スライドドアを求める潜在ニーズが高まっているという。スマイルはそんなユーザー志向を先取りした新世代ハイトワゴンである。スライドドアは、スペーシアと同等のワイドな600mmの開口幅と345mmのリアステップ地上高により実用性に優れている。さらにスライドドアが閉まる動作中にロック予約ができる便利機能をスズキ車で初採用した。
スタイリングはボクシーなフォルムと、丸目ヘッドライトの組み合わせ。ネーミング通り、見る人を“笑顔”にするチャーミングな造形で仕上げた。デザイナーは「シンプルながら愛着と温もりを感じる面の表情に気を配り、幅広いユーザーに好まれる造形を目指した」と説明する。
ディテールの作り込みは入念。ヘッドライトはメッキベゼル付きでホイールカバーはボディカラーに合わせてカラーリングを変えた2トーン仕様。インテリアには革を手縫いしたようなステッチや上質なインパネを導入している。
ボディカラーは全12タイプ。このうち8種が2トーン仕様になる。装備は充実。上級グレードのXはLEDヘッド&フォグライト、360度プレミアムUV&IRカットガラス、両側電動スライドドア、後席パーソナルテーブル、オート格納電動ドアミラーが標準。全方位モニター付き9インチメモリーナビは全車にメーカーop(18万7000円)で用意する。