雨の日になると、決まって頭痛や古傷の痛みを感じる人は意外と多い。読者のなかにも、当事者であったり、身近に悩まされたりしている人もいるのではないだろうか。実はコロナ禍以降、天候の変化によって体調不良を感じる人が急増しているという。(清談社 鶉野珠子)
気圧や気温の変動で
心身の不調を感じる人が増加
「雨が降る前は頭や関節が痛くなる」「台風が近づくと体がダルくなり、気分が落ち込んでしまう」など、天気が変化すると心身に不調を感じる人が近年増加している。
「気象の変化が関係して起こる体調不良は『気象病』と呼ばれます。気圧、温度、湿度の変動が原因で、なかでも気圧が上下すると症状が出る人が多いです。『気象病』は正式な病名ではありませんが、天気の変化で現れる症状を総称して『気象病』と呼んでいます」
そう解説するのは、気象病・天気病外来も設けるせたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司氏。久手堅氏の元を訪れる気象病患者の大半は、雨の日の頭痛を訴えるそうだ。