元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーで叩き込まれた「問い」の力』を上梓。本書からの抜粋で、状況を突破するための最強の問題解決法「問い」思考について紹介していく。
リアクト(反応)型ではなく、
プロアクティブ型で問いを立てる
仕事ができる人は「問い」を武器にして仕事を回しています。
自らの目で「何が起こっているのか?」「起こっていることの本質は何か?」を常に問いながら、様々な物事に向き合って、行動しています。
それなら自分もやっていると思う方もいるかもしれませんが、「できる人」というのは、このときの「問い方」が違うのです。
多くの問いは、「なんとなく物事を観察」したり、「目に見えた問題だけを考える」ことから生まれています。たとえば、「ある顧客の売上が下がっているから、そのお客さんのところに行こう」という考えが、これに当たります。このように目に見える物事について対処したり考えるのは「リアクト(反応)型」と呼ばれるものです。マッキンゼーでは、「コインの裏返し」発想とも言われています。