筆者の娘は現在小学校4年生だが、この夏ついに、「赤ちゃんって、お父さんとお母さんが欲しいと思ったらできるの?」と聞いてきた。
おそらく多くの親が思うように、筆者も「ついに来たか!」と思った。
「そうだよ」で済ますこともできたのだが、もう10歳。そろそろ現実を教えてもいい頃かもしれない。そう思った筆者は、どのようにして赤ちゃんが生まれるのかを説明した。
今回は、受精と性交について取り上げようと思う。
卵子と精子はどうやって出会うの?
まずは、受精の仕組みから整理していこう。前回説明したとおり、女性の外性器(外から見える性器)には、一番前から、クリトリス、尿道口、ワギナ(膣)、肛門がある。そして、外から見えない内性器には、卵巣が左右に2つと、それぞれに卵管があり、子宮がひとつある。卵巣の中には赤ちゃんのもとになる卵子がたくさんある。その中の一つがだいたい、ひと月に1回、左右どちらかの卵巣から卵巣の壁を破って飛び出し、卵管に吸い込まれる。
その際、卵管の中に精子がいて結合することが受精だ。受精した卵子は、受精卵となり、1週間ほどかけて子宮に向かう。
その頃子宮は、子宮内膜に栄養を蓄え、柔らかく変化している。その内膜に受精卵がたどり着き、潜り込むことができると「妊娠」が成立する。