質問1:「コレクションの扱いで一番大切なのは?」

(1)使うこと
(2)循環させること
(3)所有すること

 ひとくちにコレクションと言っても、グッズへの思い入れもさまざま。思い入れはどれか一つということは少なく、(1)~(3)全てが濃淡のある状態で混じっているものです。だから、頭で整理しにくいのですね。

 それぞれに感じがちな「不便」を深掘りしてみましょう。

●使うことが大事な場合
・手芸、レゴなど、スペースを使って作業も楽しみたい
・本やマンガなど、たびたび手に取って読み返したい
⇒量が増えることで、作業するはずだった場所まで次第にモノで埋まってくるようになりがちです。

●循環させることが大事な場合
・ツアー限定のグッズは、大量に購入した後、ファン同士で売る、または交換する予定
・未開封の季節性インナーはメルカリで売れるので、時期が来るまで保管したい
⇒一つ一つのアイテムを見れば「ああ、これは○○」と事情や理由がわかっても、量が増えることで全体像が把握できなくなっていきます。

●所有そのものが大事な場合
・「使う」「所有する」目的別に、同じものを二つ買うのがパターン
・「とにかく○○に関するものは無条件にすべてをキープ」というスタンス
・箱を潰さない、傷つけない、紙がしわにならない、など保管条件は厳しめ
⇒こういったこだわりが強い場合、モノが増えるスピードは速く、積み重ねられたプラケースなどで部屋がみるみる圧迫されていきます。

 いかがでしょうか?

 自分が大切にしている「モノ」だけでなく「その扱い方へのこだわり」をはっきり自覚することがスタートです。ここが見えていないことが、問題が停滞する大きな要因と言えるでしょう。「どれも大事」という場合も、優先順位を意識することが大切です。方向性がぐっと決めやすくなります。