本書の要点

(1)貯金のコツは、お金が入ったら、貯金する分だけすぐにどこか別の場所に置き、当分使えないようにすることだ。
(2)貯金がある程度の額になったら、今度はお金を育てる投資を考えよう。
(3)生命保険は若いうちは必要ない。家族ができたら加入すると考えておけばよい。
(4)老後に備えるには、とにかく早い時期から貯金を始めることだ。

要約本文

◆貯める
◇お金の計画を立てる

 お金は大切だ。お金は人生のすべてではないが、自分のお金を自分でコントロールすることは、よい人生を送るうえで欠かせない。そのためには早い時期に、生涯にわたってのお金の計画を考えるのが役に立つ。

 お金の計画とは、人生の中でお金に関する要素をピックアップし、具体的な戦略を立てていくことだ。その要素には次のようなものがある。

『支出』今のライフスタイルを維持するのに、どれくらいお金がかかるのか。この先、必要なお金は増えるだろうか、それとも減るだろうか。まず、毎月自分が何にいくら使ったかをきちんと把握しよう。

『収入』仕事をするのも、キャリアを築くのも、その主な目的は収入を得ることだ。収入は、支出に見合ったものでなくてはならない。

『貯金』どれくらい貯金があるか、貯金の習慣ができているかどうかということは、お金と付き合ううえでの基盤となる。

『借金』クレジットカード、住宅ローン、奨学金……。何のために借金をするのか、いくら借りるのか、どんな条件で借りるのかといったことも、すべてお金の計画の要素になる。

『安心』医療保険、火災保険、生命保険など、万が一に備えて保険に入っておけば、もしものときも安心だ。