クラウドを利用して世界中からアイデアを集める
「よそ者・若者・ばか者」からヒントを得るための方法は多岐にわたります。今では世界中にいる「よそ者・若者・ばか者」に相談ができるツールとして、クラウドソーシングサービスもあります。
例えば、共創コミュニティ「Blabo!」は、世界中の一般消費者がプランナーとして企業の商品開発に参加できる場となっており、これまで数多くの商品やサービスが生活者のアイデアから生まれています。製品にはアイデア提供者の名前が載ることもあるため、アイデアを出す人のモチベーションにもつながります。
前回の質問に戻り、質問者は新たなイベント企画について悩んでいますが、勇気をもって社内の専門家から一度離れて、「よそ者・若者・ばか者」に頼ることで、斬新なアイデアが生まれる可能性が高まるのではないでしょうか。
次回以降も、読者からの質問に答える形でアーキテクト思考について事例を交えながら解説できればと思いますので、こちらから質問をいただければと思います。
ビジネスコンサルタント・著述家
株式会社東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエ等の米仏日系コンサルティング会社にて業務改革等のコンサルティングに従事。近年は問題解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学等に対して国内外で実施。主な著書に『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)『具体⇔抽象トレーニング』(PHPビジネス新書)、『考える練習帳』(ダイヤモンド社)等。
坂田幸樹(さかた・こうき)
株式会社経営共創基盤(IGPI)共同経営者・
キャップジェミニ・アーンスト&ヤング、日本コカ・コーラ、