高速走行時の直進安定性は予想どおり素晴らしい。制御の細かいリアステアがよく効いている。安定感、安心感はほとんどEクラスレベル。ボディが少し大きくなった影響もあって、新型CクラスのライバルはひょっとしてEクラスではないか、と思ったほどだ。

新型Cクラスの本命は
PHEVのC350e?

 新型ではっきりと違うのはインテリアのデジタル化だ。デザインも機能もすべてがSクラスと同様のメルセデス最新技術でまとめられている。つまり世界トップクラスの新しさと機能が味わえる。

 新型C200の完成度は高い。だが、ドライブフィールそのものは熟成の進んだ旧型最後期モデルもなかなか優秀だった。それを思うと、“いまが乗り換えるタイミングで、車種はCクラスに決めている”というユーザーでない限り、あわててディーラーへ駆け込む必要はないかもしれない。トータルに判断して、新型Cクラスの本命は、PHEVのC350eだと思う。価格も納車時期も未定だが、待つだけの価値はある。C350eを見てから、どのCクラスにするかを決めるのも悪くない。

(CAR and DRIVER編集部 報告/西川 淳 写真/小久保昭彦)

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