株価を動かすのは過去よりも未来。特集『総予測2022』の本稿では、アナリストの業績予想を活用して「利益が大きく伸びる株」「割安になる株」「来期も増配の高配当株」「売上高が急拡大する株」を選抜した。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
メルカリ、QDレーザなどの成長株から
メガバンクやJTなどの高配当株まで
株価は短期的には需給や材料で動くが、中長期では業績の伸びに比例する。そこで22年の「お年玉株」は、アナリストの業績予想(コンセンサス予想)を活用し、4種類のランキングを作成した。
1つ目は「5期先に伸びる銘柄ランキング」。今の株価が割高に見えても、中期的に大きな成長が期待できるのであれば、買いの候補となる。5期先の予想PERもつけたので、参考にしてほしい。
次は「3期先の割安株ランキング」。3期先の予想PER(株価収益率)が低い準に並べた。PERは株価を予想1株利益で割って算出する。利益面での割安度を示し、数値が低いほど割安と判断できる。ただし、減益傾向では割安とは言えないため、3期先利益が今期予想利益よりも減少する企業は除いた。
高配当を狙いたい個人投資家は3つ目の「来期増益予想の高配当利回りランキング」をチェックしてほしい。配当狙いであっても、「利回りの高さ」や「増配実績」だけで選ぶのは危険なため、「来期増益」や「配当性向80%以下」などを条件に加えている。
4つ目のランキングは小型株や直近IPO銘柄中心の「急成長が続く3期先の売上高急拡大ランキング」。小型株の最大の魅力は成長余地であり、業績が右肩上がりの小型株を長期保有すれば、テンバガー(Ten Bagger=10倍株)も不可能ではない。
最後に注意点を。実際に銘柄を買う際は、いくら有望株であっても1銘柄への集中投資は避けよう。4つのランキングから銘柄を組み合わせて、成長株で値上がり益を狙い、下値リスクが小さい高配当株で守りを固めるのも一案だ。
下は4つ目のランキングの「急成長が続く3期先の売上高急拡大ランキング」の上位10銘柄。次ページ以降、「お宝株候補」の440銘柄を一気に発表するので、ぜひ22年の銘柄選びの参考にしてほしい。