コカ・コーラの経営が「会計の常識外れ」である理由、59年連続増配のカラクリPhoto:123RF

 米国ビジネススクール講師である著者が、グローバル人材のための「決算書の読み方」を伝授する本連載。基礎編で学んだ決算書をベースに企業のビジネスモデルを検証していきます。

 今回は、誰もが知っている大手飲料メーカーであるコカ・コーラ(正式企業名: The CocaCola Company)について触れていきたいと思います。

 投資の達人として知られているウォーレン・バフェット氏も株式を大量に保有しているというコカ・コーラのビジネスモデルについて考えていきましょう。

コカ・コーラのキャッシュフロー計算書はどちら?

 では、いつものようにクイズから始めていきます。今回はコカ・コーラとペプシ(正式企業名:PepsiCo)を比較してみたいと思います。

  下図は両社のキャッシュフロー計算書(以下“CFS”)です。AとB、どちらがコカ・コーラか当ててみてください。各キャッシュフローのプラス(マイナス)の特徴に注目しながら考えてみましょう。

 次ページでヒントと、正解をご紹介します。

コカ・コーラの経営が「会計の常識外れ」である理由、59年連続増配のカラクリ出典:各会社10K(年次財務報告書)より筆者作成
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