現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
就職のための「軸」とは
就活生からの質問で、「将来、どんな仕事をすればいいかわかりません」というものがあります。
とても多い悩みだと思います。だって、まだ働いたことのない学生が「イメージ」だけで仕事選びをするのですから。
極論を言うと、なんでもいいんですよね。とにかく世に出ていけば現実がいろいろわかってきます。そこで実際に見たり感じたことを元に、転職をしていけばいいんです。
ただ、そうは言っても、ブラック企業やダメな業界なども多いので、何か1つ「軸」のようなものを授ける話をしてみようと思います。
見るべきポイントは「外国人」
学生がイメージできる仕事は、たぶんメディアやマスコミのように華やかな業界だったり、食品やレジャー施設のように好きなものの業界くらいでしょう。
じつは手堅くBtoBで儲けていたり、参入障壁に守られて圧倒的なシェアを誇っているような企業は、学生には見えにくくなっていますよね。
そこで、企業や仕事を見るポイントとして持っていてほしいのが、「外貨を稼いでいる」ということです。
日本のマーケットだけを見ているような仕事は、いったん切り捨てます。
いかに、海外の人がお金を使っているかどうかだけを見ます。
少し昔であれば、自動車やメーカーが圧倒的に海外に輸出されて、外貨を稼いでいました。ただ、いまはコンテンツや観光など、サービスに関することのほうが海外でも人気があります。
その視点で企業や仕事を見ると、自分だけの視点とはまったく違う発想ができると思います。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。