長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大。働き方や生き方を改めて見つめ直した人も多いのではないだろうか。2022年の新年を迎えて、余計なものはすべて手放して、自分らしく楽しく生きていきたい! と思っている人にぜひ読んでほしいのが、2022年1月12日に発売の「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術をツイートし始めたところ、普通の会社員にもかかわらず、フォロワーはツイッター開始後2年半で11万人を突破。仕事や人間関係などに悩む人の心に寄り添うツイートは10万超えいいねを連発し、そのツイートがたびたびネットメディアに取り上げられている。
「焦らず、無理せず、自分らしく楽しく生きるメソッド」が詰まった1冊。今回は、本書の発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

自衛隊の「心が元気な人」の共通点とは?Photo: Adobe Stock

「よく走っている人は病まない」

自衛隊で10年以上働いていて思ったことのひとつに、「よく走っている人は病まない」というものがあります。

部隊にいたときも、司令部にいたときも、学校にいたときも、元気な人はいつも走っていました。

元気でいられるのは、走ることでコルチゾールが抑制されたり、外で太陽の光を浴びることでセロトニンが増えたり、と科学的な理由もあると思いますが、個人的にはやはり「小さな達成感」があるせいではないかと思っています。

自衛隊では、体力検定で3000m走という種目があります。3000mを何分何秒で走るかで検定の「級」が変わります。

体力検定は毎年行われ、走ったら走ったぶんだけ、結果が目に見えてわかります。

「小さな達成感」で気持ちが上向きに

また、「持続走競技会」という部隊対抗の大会が行われます。各部隊はこの持続走競技会に向けて、全員で練習をします。

その練習は「誰がどれだけ走ったか」という結果を積み上げの表にしています。「小さな達成感」が目に見えるようになっているのです。

さらに、走ると体が引き締まります。

走れば走るほど、自分のベストボディになっていく様がよくわかります。これも「小さな達成感」の積み上げになります。

最後に、よく走って、家で風呂にゆっくり入ったあとのビールやチューハイ。これは「小さな達成感」とは関係ありませんが、控えめに言っても最高です。最高のほろ酔い気分で布団に入ると、いい夢が見られます。

最近体がなまってきたな、という人はちょっとずつでもいいので、歩くのではなく、走ってみてください。科学的にも体にいいですし、「小さな達成感」を積み上げるのにもよい方法です。気持ちも上向きになり、メリットがたくさんありますよ。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)