インターンシップの基礎知識、どこまで就職に有利なのか?今や就活に欠かせないイベントとなった、インターンシップや1dayの仕事体験とは?保護者世代は知っているだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「インターンシップ」とは何か、ご存じですか?保護者世代には馴染みがなく、どんなことをするのか、どれくらい重要なものなのか、ピンとこない方もいらっしゃると思います。実は、ここ10年ほどの間に徐々に実施する企業が増え、それに伴い参加する学生も増加。今や多くの学生が、就職活動が本格化する前に参加しています。

 今回は、インターンシップや1dayの仕事体験に関する基本的な知識と動向、コロナ禍での変化などについてご説明します。

インターンシップの基礎知識と
これまでの動き

 インターンシップとは、一言で言えば「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行う」こと。企業などの職場を訪問したり、実際に働いてみたりすることで、業界や企業、仕事への理解を深めることができます。

 今では、複数日程実施するインターンシップや1日型の仕事を体験するプログラムなど、多くの企業が企業理解・仕事理解につながるようなさまざまな内容・形式の取り組みを実施しており、多数の学生が参加しています。

 学生は、情報サイトや学校のキャリアセンターなどを経由して、興味のあるインターンシップや1dayの仕事体験プログラムに申し込みます。ただ、受け入れ人数には限りがあるため選考が行われる場合もあり、人気企業や人気プログラムの場合は、倍率が10倍以上というケースもあります。

 コロナ禍以前の調査になりますが、就職みらい研究所の『就職白書2021』によると、2021年卒の学生を対象に対面でのインターンシップ、もしくは1dayの仕事体験を実施した企業は79.7%、参加学生は70.8%に上っています。

 続く22年卒対象では、コロナ禍が直撃したこともあり、企業の受け入れ人数、参加学生数ともに前年比で減少しています。ただ、Webで実施する企業が急増し、全体の5割を超えるまでになっています。