熱烈オファーが来る人材Photo:PIXTA

今、大手コンサルティングファームでは、どのような人材が求められているのか。自身もコンサルティングファーム出身で、コンサル業界の転職事情・キャリア形成に詳しいヘッドハンターの奥井亮氏が「コンサル業界のキャリア」を徹底解説する本連載。第2回は、転職市場の変化を踏まえ、ファームから引く手あまたとなる人材の特徴について徹底解説する。(アサイン取締役 奥井 亮)

コンサルティングファームが
採用したくない人材の「三つの特徴」

 コンサルティングファームが採用したくなる人材の特徴について述べる前に、まずは反対に「採用したくない人材の特徴」をお伝えします。その中でも「志望動機が不明確」などのどの業界にも当てはまることではなく、コンサルティングファームにありがちな不採用ポイントを三つに絞ってお伝えします。

 まず一つ目は「対人感受性が低い」パターンです。コンサルタントと聞くと「とにかく地頭が良い」というイメージを持っている人も多いかもしれません。もちろんそれも重要なポイントですが、顧客の気持ちをくみ取ることができる対人感受性も重視されます。

 顧客の課題に対して論理的に適切な解決策を導き出すことができればいいのではないか、と思う人もいるでしょう。では、なぜ対人感受性が重要なのでしょうか。