欧米企業の6割が実践する人材育成法「セールス・イネーブルメント」とは?Photo:PIXTA

次世代ビジネスに必須の営業人材育成法
「セールス・イネーブルメント」とは?

 Sales Enablement(セールス・イネーブルメント)という言葉を聞いたことはあるだろうか。

 セールスは「営業」、イネーブルメントは「○○ができるようになる」という意味で、一言で説明すると「成果を出す営業社員を輩出し続ける人材育成方法」を指す言葉だ。

 これまで、企業が業績を伸ばすには、社員の個人的能力によるところが大きかった。「カリスマ営業」などと呼ばれる社員がそうだ。しかし個人に依存するのではなく、組織として営業成果を出す手法が、セールス・イネーブルメントである。

 欧米では、アマゾンやセールスフォース、マイクロソフト、ツイッターをはじめとする著名な企業が、セールス・イネーブルメントを導入して成功を収めている。日本でもここ数年で急速に普及しており、NTTコミュニケーションズやSansanといった大企業だけでなく、SmartHRなど勢いのあるスタートアップも導入している状態だ。欧米ではすでに6割の企業が導入しているという。

 これからの企業には必須ともいわれているセールス・イネーブルメントだが、どんな方法なのか? なぜ導入企業が増えているのか? 疑問に思う方も多いだろう。そこで専門家に詳しく聞いてみた。