めんどくさいひな人形収納(3)
「テトリス収納」に頭を使う
ひな人形をはじめとした季節性の高いモノの片づけは、(1)と(2)ができていれば合格点。「分ける」→「まとめてカタマリにする」の精度を上げることが何より大切です。
三つ目のポイントとして、より出し入れしやすくする収納のコツもお伝えしておきます。「箱テトリス」の回避です。
よく納戸や押し入れの中で、箱がテトリスのように積まれている光景を見かけます。限られたスペースにできるだけたくさんのモノを収めようとすると、やむを得ないことなのですが、下に追いやられた箱は取り出すのが面倒になりやすく、放置していると「開かずの箱」になりかねません。また、重い箱を無理に持ち上げて出し入れするのは、腰を痛める原因にもなりかねず、危険ですね。
「障害物をなくす」でめんどくさいを回避
まず、箱はなくせばなくすほど楽になります。大きな箱や重い箱は、出し入れしやすくなるよう工夫しましょう。メタルラックなどを入れるのがスマートで、長い目で見てもおすすめなのですが、お金をかけずに取り急ぎなんとかしたい場合、重ね方を工夫して少しでも負担を減らす方法もあります。
納戸や押し入れにしまいたい箱の中には、「1年どころか、数年~10年単位で開けないかもしれない箱」があるはずです。古いアルバムや懐かしいアイテムが詰まった「個人の思い出箱」や、当面つなぐ見込みのない古いゲーム機とソフトなどの「かつてのコレクション箱」などがそうです。
こうした箱をいちばん奥かいちばん下にして(ただし、中身が分かるようにラベリングをする)、ひな人形などの季節性の高いアイテムをその上に載せていくようにすれば、それだけで楽にはなるはずです。
また、押し入れ下段など、出し入れがめんどくさい場所に重いモノをしまう場合は、「取っ手のない平台車」に乗せて、動かしやすくするのも良い方法です。
今回は、ひな人形をはじめとした季節性の高いアイテムの収納を解説しました。ポイントは、「分け方・まとめ方が8割+ちょっとしたしまい方が2割」です。せっかくの機会なので、ぜひ見直してみてください。
家が散らかる原因は、ただ一つ。「めんどくさい」と感じる仕組みが、家じゅうに存在しているからです。
家じゅうの「めんどくさい」をなくすと、片づけを意識しなくても自然ときれいな状態がキープできます。『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』では、その具体的な方法を説明していますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。
(家族の片づけコンサルタント sea(しー))