「ブックオフ」の賢い使い方
佐々木:そういえば僕は、以前は基本的に電子書籍だったんですが、紙の本に戻ったんですよ。やっぱり紙のほうが書き込みをしたり、見返すのに便利だし、「たしかあの本の後半の左側のページに書いてあったよな……」とか、普段意識はしていないけど、そういう記憶により残るのはやはり紙だなと思います。ちなみに、本との出会い方はツイッターとかでの本の紹介が多いですか?
pha:そうですね。あとはウェブの記事とかですね。
佐々木:花田菜々子さんとか、気になる読み手の人が紹介している本ですかね?
pha:そうそう。信頼できる読み手の人が、これはすごく面白い、みたいな紹介をしていると読みます。
佐々木:人からの影響って大きいですね。
pha:逆に、書店で初めて見て気になって買うことは、そんなに多くないかも。書店に行くのは好きだけど、ネットとかでタイトルを見た本を買うことが多いですね。
佐々木:よく行く本屋はありますか?
pha:近所に本屋があるのでそこは毎日のように行きますね。あと、ブックオフも行きます。
佐々木:ブックオフの使い方がいまいちまだわかっていないのですが、偶然の出会いを楽しめるということでしょうか?
pha:そうですね。すごく読みたいって本は新品で買うんですが、「すぐに買う」ってほどじゃないけど、なんとなく気になってた本、みたいなのを、見つけて買うのが好きですね。
あと、一時期すごく売れまくった本は、どこのブックオフでも100円とか200円で売ってるので、そういうのを買う場所でもありますね。
佐々木:なるほど。すごく売れた本で、定価で買いたくはないけど、一応目を通すような感じですね。
pha:そうですね。それは図書館でもいいんですけどね。
佐々木:以前、phaさんが紹介されていたちょっと変わったブックオフがありましたよね。
pha:東中野店ですね。あそこは普通の古本屋みたいにちゃんと棚を作っているので、品揃えがいいんですよね。店のBGMもおしゃれだったりする。あそこは居心地がいいですね。
佐々木:なるほど。そういう店舗があったらたしかに行ってみたいですね。
「病んでる」ときに読みたい本
pha:「メンタルが病んでいるときに読むといい本はなんですか」みたいなコメントが来てますね。なんだろう……。残虐事件のウィキペディアとか読んでるかも。殺人の話とかグロいものかな。平山夢明とか。
佐々木:もう身も蓋もなく、血みどろで内臓が飛び出るみたいなのもいいですね。僕の場合だと、ホラー映画とか、スプラッターとかも確かに見たくなるかもしれないですね。Netflixとかで、どうしようもない犯罪者のドキュメンタリーがたくさんありますが、そういうのを見ると確かにいいときもありますよね。
pha:僕はどうしようもない漫画を読んだりしてるかも。活字を読む気力がないときも、漫画なら読めるので。
佐々木:どうしようもない漫画ってどんなのですか?
pha:やたらと人が残酷に死ぬみたいなのですね。『外道の歌』っていう、犯罪者を残酷に殺しまくる漫画は何回も読んでいます。あと、『DEAD TUBE』っていう、ユーチューバーが人を殺しまくる話を最近読んでました。
佐々木:そう考えると、やっぱり病んだときにそういうものの効用はありますよね。
pha:そうなんですよね。どうしようもないときでも、「それだけは読める」みたいなものがありますね。
佐々木:僕は、メンタルが病んでいるときは、やっぱり自然に触れたりしたほうがいいと思いますけどね。人間界からは積極的に離れたほうがいいというか。
pha:確かに……。でも、離れるのにも気力がいりますよね。電車とかに乗って遠くに行くとか。
佐々木:散歩とかでいいと思いますけどね。池に亀がいたとしたら、彼らは浮いたり沈んだりしているだけじゃないですか。それを見て、「浮いて沈んでるだけでいいんだな」と思ったりするといい感じになれます。