どの色も派手な印象なので、着るのが恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、ポロシャツなどであればスポーティーな印象にもなるので、抵抗感が少なくなるかもしれません。色の効果を発揮したいなら、できるだけ自分の目に見えるところに身に着けましょう。

 また、同じ赤系でも小豆色やレンガ色などの茶色に近い赤系は避けましょう。ストレスを発散するには落ち着き過ぎてエネルギーが足りないからです。

 その他にも、避けたいのは、青や青緑です。これらの色は心のエネルギーを押さえ込み、内側に向かわせるからです。

 黒や灰色も感情を抑圧・抑制するはたらきがあり、ストレスをより溜め込むので、避けた方が賢明でしょう。

対人ストレスを「和らげる色」「さらに過剰にさせる色」

 私達が日常を過ごす上で避けられないのが「人との付き合い」です。

 人付き合いは楽しい面もありますが、反面、問題が起こることもあり、そうでなくても疲れてしまうことは誰にでもあると思います。相手の顔色をうかがったり、相手のちょっとした発言に苛立ったり、自分の予定が狂わされたりと、嫌な気持ちになることは往々にしてあるものです。人と会うこと自体がストレスに感じる人も多いと思います。

 対人関係におけるストレスの場合、「~し過ぎる」というのが大きな原因といわれています。その多くが「気を遣い過ぎる」「我慢し過ぎる」「虚勢を張り過ぎる」などです。

 そんなときに身に着けると良い色が「緑」です。

 暖色、寒色のどちらにも属さない緑は、見える波長の中では最も中間に位置するスペクトルの色です。色の性質としては自然を象徴し、調和とバランスを意味します。緑は過剰になりがちな状態を緩和し、中和するはたらきがあるのです。そのため、何事も「ほどほどに」という気持ちをもたらし、心理的な安定をもたらします。

 また、人間関係で大切なのは、「自己主張」と「受容」のバランスです。自分の意見ばかりを押し通すのではなく、相手を受け入れながら自分の言葉を伝えるのが、人との良好な関係を築く最適な方法です。

 緑を身に着けていると、「穏やかで話が聞き上手」な人に見られやすくなるので、人付き合いがスムーズになりやすくなります。