デスクワークが肉体労働よりも身体を壊しやすいのはなぜか?デスクワークが肉体労働よりも身体を壊しやすい。テックストレスを簡単に調べられる方法とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

私たち現代人は、この数十年で急速にテクノロジー(パソコンや携帯電話、インターネット、そしてスマートフォン)に生活や働き方を変化させられてきました。さらに2020年以降のコロナ禍で、ビデオ会議に費やされる時間が急増。便利な一方で、身体面・心理面への影響が問題視されています。スマホ首や慢性的な肩こり・腰痛に振り回されているデスクワーカーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、サンフランシスコで研究を重ねるエリック・ペパー博士の新刊『テック・ストレスから身を守る方法』(青春出版社)から、最新技術と共生しながら健康的に暮らしていく方法について抜粋紹介します。

米国で問題視されている「医療費年間500億ドル」の病

 米国では毎年、何百万人ものオフィスワーカーが健康問題や身体的な重い外傷を抱えると報告されています。オフィス仕事は、工場での仕事より安全だと思われるかもしれません。しかし実際には、これらの健康問題や身体的な重い外傷のほとんどは「デスクワーク」に関連します。

 腰痛症はほんの一例にすぎず、治療に直接かかる医療費は、米国内でもっとも高額で毎年500億ドルに上ります。腰痛の問題は、単に肉体労働をおこなう労働者だけの問題ではありません。現在、身体を壊すリスクがもっとも高いのは、年間7万ドル以上の収入を得ているデスクワーカーの人たちです。なぜなら、私たち人間の身体は一日中パソコンの前に座り、一晩中テレビを見るようにはつくられていないのですから。