現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「私、浮いてる……?」
あなたは「場違いな人」になったことがありますか?
「なぜこんな豪華なパーティーにいるんだろう?」
「自分だけ浮いていないだろうか……」
そう思うことがあると思います。
僕が、対談やバラエティ番組に出演するときは、「場違いな感じ」があると思います。
では、それって「悪いこと」でしょうか? 僕はそれを「メリット」だと思っています。
その理由について話してみましょう。
場違いな人は「許される」
自分が場違いな人になるということは、「場に馴染んでいる人」がいると思います。
バラエティ番組では芸人さんやタレントさんが、しのぎを削ってポジション争いをしていますよね。
では、僕のスタンスはどうでしょう?
他の芸人さんとコメントを競っているわけでもないですし、他のタレントさんとレギュラーの座を奪い合っているわけでもありません。
「場違いな人」は、まったく関係ないポジションでいるだけで許されます。
会社の会議でも、社内のしがらみがあると、社長や役員をはじめ、偉い人から順に発言をしたり、上の立場の目を気にして話すと思います。
そんな中で、いきなり社外の場違いな人がいると、空気を読まない発言ができますよね。
「場違いな人」は
なんでも言える最強のポジション
どんな業界にも、組織にも、「空気」が存在します。
そして、その「空気」は、「おもしろい発想」や「若手のアイデア」にフタをします。
素人のような意見の中には、「そもそも論」や「意外な角度からの見方」がありますよね。それって、ビジネスにおいてめちゃくちゃ大事なんですよ。
レギュラーメンバーが馴れ合っているだけのバラエティ番組は、いずれ視聴者に飽きられて終わります。それを避けるためには、「意外なキャスティング」をして新鮮さを出すと言います。
ということで、どんな場であろうと「場違いな人」はポジション的に有利なのです。思ったことや感じたことを、その場の空気を気にせず口にすることができるからです。
なので、「自分は場違いだろうな……」と臆せず、どんなところにも顔を出してみたらいいと思いますよ。そういう体験をし続ける限り、つねに新しい発想が出てくると思いますからね。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。