また、あなたが作品を描くわけではないので、そのアイデアを実現してくれる作家が必要ですが、あなたがイメージした通りの企画を描いてくれる才能あふれる作家とのコネクションがあるのでしょうか。
このように考えていくと、「自分は○○についてとても詳しいから面白い企画を立てる自信がある」「面白いものをつくりたいから○○という仕事をしたい」というだけでは仕事として成立しません。
一度持ったフィルターは外すのが大変です。「これしかできない」「これしかやりたくない」と決めつけてしまうと、なかなか考えを変えるのは難しいものです。「もしかしたら、こんなことができるかもしれない」「これしか好きではないと思っていたが、似た仕事でこういうものもある」というようにオープンマインドでいれば、新しい出会いが飛び込んでくるものです。
学生の間はどうしても意識しにくいことですが、企業というのはそもそも営利団体、つまりお金を儲けることを目的として活動している団体です。もちろん、昨今はSDGsのトレンドから社会貢献も重視されますが、それはあくまで利益を出した上での話で、社会貢献だけで許される企業はありません。そして企業で働くということは、企業が利益を生むためにどこかの段階で手伝うことに他なりません。
あなたは「雇いやすい」人?
3つのチェックポイント
では、雇い主としての企業から見た場合、お金儲けを手伝ってくれる社員として、あなたは使いやすいでしょうか。企業はどういう人を雇いたいと思うのでしょうか。それは喩えれば、家電の選び方と同じです
・使いやすい
・長く使える
・コスパがいい
第一に、「使いやすい」というと言葉は悪いですが、柔軟性があるということ。出した指示に対して、自分から考えて行動できる。会社の目的に自分の目的を合わせて、自分から会社が利益を上げるための役割を果たすことができる。自走できるということです。