先進国の中でも自己肯定感が極端に低いといわれる日本人。昨今、教育界でも「自己肯定感」を育むことの大切さが声高に言われるようになっています。ではどうやって自己肯定感は高めていけるのでしょうか。オンラインスクールでありながら全米トップ校として知られる「スタンフォード大学オンラインハイスクール校長」の星友啓さんが新刊『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』(朝日新書)の中で最新科学によるメソッドを公開しています。
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まず、自分はどんな時に自己肯定感が高まるか、想像してみてください。
テストでいい点を取った、売り上げ目標を達成した、給料が上がった、上司や家族、周りに褒めてもらった……。
こんなことを考える人は多いのではないでしょうか?
このように、人との比較で自分の方が高い評価を受けることを「外発的な報酬」と呼ばれます。外発的な報酬を得ることで、ポジティブな気分になり、自分を肯定する気持ちが高まるのはごく当たり前です。
しかし、だからこそ、要注意!
外発的な報酬に基づく自己肯定感は短期的には強いものの、長期的に依存していると、心にも体にも、悪影響を及ぼします。