平清盛の合理的思考
清盛は、平家物語では悪役に描かれています。
しかし実際にはとても合理的な考え方をする人でした。
宋銭の輸入を本格的に始めて、貨幣経済をわが国に導入した人でもあり、わが国初めての武家政権を打ち立てた人でもありました。
また、日本と海外との交易を盛んにするために京都盆地にある都を、大輪田泊(おおわだのとまり)(現在の神戸)に遷都しようと考えた不世出(ふせいしゅつ)の英傑だったのです。
話が少しそれましたが、荀子は合理的な思考をする人で、唯物論的な側面を持っていました。
一方で荀子は、深い洞察力をも持っており、人間が生まれながらに賢い存在であるはずがなく、むしろ人間はそれほど主体性がなく、世間の誘惑に影響されやすい存在であると考えていました。
それゆえ人間は学問を積んで善なる存在になるべく、努力を一生続けなければならないと考えました。生涯学習を主張したのです。