原子モデルの簡単な歴史

 ジョン・ドルトンが、物質はそれ以上破壊できない粒子が集まってできていると提唱した。そして、あまりにも小さくて私たちには見えないその粒子のことを、原子と名付けた。ドルトンの物質理論は原子論と呼ばれるようになった。

 ジョーゼフ・ジョン(J・J)・トムソンが、原子の中に負の電荷を持った粒子が存在することを発見した。そしてその粒子は、レーズンクッキーの中のレーズンのように、正の電荷を持った粒子の中に埋もれていると提唱した。

 アーネスト・ラザフォードが、原子の中心に正の電荷を持った重い粒子が存在することを明らかにし、それを原子核と名付けた。さらに、その原子核の周りの空っぽの空間の中を電子が周回していることを突き止めた。また、原子核の中にある正の電荷を持った粒子を陽子と名付けた。その後、ラザフォードの学生だったジェームズ・チャドウィックが、原子核の中には電荷を持っていない粒子も含まれていると提唱し、それを中性子と命名した。

アメリカの中学生が学んでいる「物質」の授業【全世界700万人が感動した「科学」ノート】

(本稿は、『アメリカの中学生が学んでいる14歳からの科学』から一部を編集・抜粋したものです)