結論ファーストなら
相手は速く理解できる

 結論から言わずに理由や根拠などを説明しはじめた場合、相手の出方に左右されて、それがどういう話の筋になっているのか、どこが重要なのか、最後まで聞かないとわかりません。全部聞き終わったあとで、「で、何でだっけ?」と聞き返さなければならない頻度も高くなります。だからこそ、「先に結論を言え」という意味で「だから、結局何が言いたいんだよ!」と不快感を示されてしまうのです。

 イライラせずに最後まで聞いてくれてもいいのでは?

 というのは自分勝手な考え方(相手ファーストではない考え方)だと言わざるを得ません。あなたの説明の順序のせいで、相手の大切な時間を奪ってしまっているからです。

 ビジネスの場での説明では、まず「結論」から話すことを心がけてみてください。とりあえず結論から話せば、自然に「その理由」「理由の根拠」……という順序に伝えるべき内容を整理できます。