(2)朝食にトリプトファンが多い食材を食べる

 セロトニンは動物性タンパク質に多く含まれる「トリプトファン」を原料に合成されます。朝食で取ることにより、一日気持ちを安定させ、さらには睡眠の質も高めてくれます。朝は忙しくて準備ができないという方は、ゆで卵や鮭フレーク、ツナ缶、納豆などそのまま食べられるものをストックしておくと、朝でも無理なくトリプトファンを取り入れることができます。

【トリプトファンを豊富に含む食品】
肉、魚、大豆、大豆製品、牛乳、卵、バナナ、はちみつ、ナッツ類
食事で取れないときは間食に取り入れてもOKです。

(3)食後血糖値の乱高下に注意する

 早食い、ドカ食い、炭水化物だけといった食事の取り方をしていると、血糖値が急上昇し、その後急降下します。この血糖値の乱高下が、イライラしやすくなったり、気持ちの落ち込みにつながっていきます。

 血糖値を急上昇させないためには、ダイエットの鉄則「ベジタブルファースト」が大切です。野菜から食べることで血糖値の上昇が緩やかになり、気持ちも安定しやすくなります。野菜から食べられないときは、もずく酢のような海藻、チーズ、肉や魚のおかずからでも大丈夫。よくかんで食べることで、血糖値の急上昇を抑えることができます。

 慣れない新生活はいくつになっても思わぬストレスを抱え、心や体を疲弊させてしまいます。普段から自分自身をいたわってあげられるよう体が喜ぶ食事、そして自分へのご褒美として心が喜ぶ食事を組み合わせながら、新生活を無理なく過ごしていきたいですね。

 五月病は放っておくと、うつ病に進行してしまうこともあります。いつもと違う、心がつらいと感じたら、早めに専門の医師に相談してください。

参考:全国健康保険協会Webサイト