(4)食後15分はちょこちょこ動き、ゆったり座らない

 食後15分は、座ってゆったりするのではなく、ちょこちょこ体を動かすようにしましょう。運動でなくても構いません。散歩したり、身の回りを掃除したりするだけでも、血糖値の上昇が緩やかになります。あえて少し遠いお店に歩いて行ってみたり、食後の歯磨きの間にかかとの上げ下げをしてみたりするなど、食後すぐに座らないよう意識してみてください。

(5)低糖質商品を上手に活用する

 今やさまざまな低糖質商品があり、飲み物やお菓子だけでなく、主食や調味料など多岐にわたります。「糖質ゼロ」をうたうものから「糖質○○%オフ(カット)」まで幅広く、スーパーやコンビニなどでも扱われているので購入しやすくなりました。

 これまで食べていたものをこうした商品に替えるだけでも、大幅な糖質カットが可能です。「これなら無理なく続けられそう!」というものが見つかると、数値改善にもつながりやすく、またその後も継続しやすいため、リバウンドも起こりにくくなります。

 血糖値が高くても、初期症状を自覚することはほとんどないので放置してしまいがちです。しかし、糖尿病は恐ろしい病気です。具合が悪くなってから「あの時、どうして何も取り組まなかったのか」と後悔したくなるほど、その代償は大きいものになります。健康診断で引っかかったら、「生活習慣を見直すチャンス」と前向きに捉えて、今日からできることから始めていきましょう。

参考
糖尿病診療ガイドライン2019