普段、私たちが気軽に飲んでいる緑茶は、体脂肪、コレステロールの増加、腸内環境、口腔内環境、認知機能の低下などさまざまな体の悩みを改善してくれます。でも、その成分まで気にする方は少ないかもしれません。実際、緑茶にはカテキンやカフェイン、アミノ酸であるアルギニンなど体を健康に保つさまざまな成分が含まれています。そこで今回は、緑茶の研究を20年行ってきた角田隆巳さんの著書『お茶で手に入れる最高の健康』(ポプラ社刊)から、緑茶に含まれる成分の一部について、その機能性と共にご紹介していきます。
緑茶を飲むことでポリフェノールを摂取できる!
「ポリフェノールは体に良い」というのは、みなさんもテレビや雑誌などで見聞きしたことがあると思います。ポリフェノールが多く含まれている食品……、といえば「赤ワイン」が思い浮かぶことでしょう。実際「ポリフェノールが多く含まれている」として、日本でも赤ワインブームが起こったこともありました。
ではなぜ、赤ワインがブームになったのかというと、その発端となったのが、「フレンチパラドックス」といわれている現象です。1990年代、ある研究者より以下の内容のような論文が発表されました。