米雇用市場はなお過熱気味の状況が続いている。だが、経済を巡る懸念が高まるにつれ、自分の仕事は大丈夫かと不安を覚える人が増えている。
電気自動車(EV)メーカーのテスラは先頃、ホワイトカラー職の1割を削減すると発表。動画配信サービス大手ネットフリックス、オンライン中古車販売会社カーバナ、株取引アプリを手掛けるロビンフッド・マーケッツなど複数の企業が、人員削減や採用の凍結・縮小に乗り出している。銀行大手の最高経営責任者(CEO)からは、リセッション(景気後退)が迫っているかもしれないとの声も聞かれ始めた。賃上げや昇進を求めていた労働者の間では、雇用市場の悪化に備えて、自ら追加で仕事を引き受けるなど態度を急転換する動きが出ている。従業員や人材リクルート業界の関係者が明らかにした。