節電すると得をする?
電気代を「実質的に軽減する」の意味
参議院選挙が公示され、選挙戦が本格化しています。今、岸田文雄首相が一番力を入れているのが値上げの問題です。中でも、「電気代高騰」の問題を一番憂慮しているように見えます。その首相主導で打ち出された「電気代軽減に対するポイント還元制」が話題です。
でも、この施策はどこまで効果が見込めるのでしょうか? さらに、「そもそもなぜ電気代が上がっているのか」を考えると、日本人が覚悟しなければいけない、別の問題が浮かび上がってきます。
岸田首相が招集した政府の物価・賃金・生活総合対策本部の第1回会合で、首相は電気代に関して「利用効率化に応じて幅広く利用できるポイントを付与する制度を作る」という方針を表明しました。
これは電力会社による「デマンドレスポンス」と呼ばれる仕組みで、電力の需給がひっ迫しそうな時期や時間帯に電力の使用を節約するように要請するものです。
デマンドレスポンスは企業向けにはすでに行われていたのですが、この夏の電力需要ひっ迫に備えて、今回は一般家庭向けにも仕組みを作ることになったのです。すでに東京電力、中部電力、東京ガスなどは、この7月から節電に貢献した家庭へ還元を行う準備が整っているそうです。