「それはそうかもしれないけれど、練習場ではうまく打てているんだよ」とおっしゃる方もいるかもしれませんね。

 しかし練習場では同じ状況で、同じクラブで、同じ目標に向かって、いい当たりが出るまで何発も打てます。それでは自分のタイプに合ったスイングではなく、クラブに合わせた打ち方になってしまいます。自分の本能的な力の出し方でもある「うで体」「あし体」に合うものを選ぶだけで、その先の結果が違ってきてしまうのです。

 もちろん、我々アマチュアはそうそう簡単には道具を替えられないので、すぐに替えるべきとは言いません。しかしその影響力と対応策を知っているか知らないかの差は大きいと思います。

体の構造からみた
クラブ選びのポイントとは

 道具を選ぶことはスイング、体の使い方と直結しますので、それぞれのタイプごとに簡単に解説しましょう。

〈うで体〉のクラブ選びの合言葉は「ヒール寄り重心×つかまり顔」です。

 良いインパクトを迎えると打ち出し角が低めで、スピン量も少なめのライナーボールになります。そのスイングの特性を生かし、最大飛距離を引き出すヘッドの構造は、中~高弾道用でスピン量が比較的多めに入るもの。ドライバーならヒール重心のシャローフェースが合い、自分にとって少し軽めのスイングバランスにするとなお良いです。

 振り心地が重すぎるクラブは骨盤の開きを強くします。強くなったゆがみはショートパットにまで影響するので必ず振り心地を確認しましょう。

〈あし体〉の人のクラブ選びの合言葉は「トゥ寄り重心×叩ける顔」です。