SDGsとESGへの傾斜
際立つ日本での検索数
環境や人権に配慮した社会の持続性が叫ばれて久しい。しかし、社会での受容方法や進む方向性は、各国で一様ではない。日本の特徴はSDGsへの傾斜だ。
社会の持続性に関する代表的な用語にSDGsとESGがある。この二つの用語について、Googleでの各国別の検索数を見てみよう。
驚くべきことに、過去5年間累計で見たSDGsの検索数は、日本が圧倒的な世界1位だ。2位ジンバブエの3.6倍、お隣の韓国の20倍となっている。
ESGの検索数でも、日本は第8位と健闘している。単なる検索好きかどうかはさておき、韓国や台湾も含めて、東アジアではSDGsもESGも検索数が総じて多い。
欧米の主要先進国では、この二つの用語の検索数で、大幅に異なる結果となった。SDGsの存在感が薄く、ESGという用語が多く検索されている。
日本を除いたOECD加盟国で、SDGsの検索数で20位以内は3カ国(韓国、オーストリア、アイルランド)のみだ。一方、ESGでは10カ国が入っている。米国も16位だ。