東京都3カ所が上位にランクイン
トップ10で唯一の湖沼はどこ?

 4位はCODが0.5mg/リットルで、前述した島郷を含む7カ所が同着だった。しかし意外にも、そのうち3カ所が東京都にある。いずれも都の離島、伊豆七島のビーチだ。

 都心から高速船に乗って2時間弱、大島町にある弘法浜は、伊豆大島最大のビーチで、町の中心・元町港近くに位置する。伊豆大島は火山島のため黒い砂浜が特徴だ。

 伊豆大島から南下すると、人口2500人の新島に着く。本村前浜は、白い砂浜が特徴で、最盛期もそこまで混雑せず、ファミリー層にも人気の穴場ビーチだという。

 さらに南下すると三宅島にたどり着く。三宅島も火山島なので、大久保浜は黒い砂浜が特徴的だ。全長2キロメートルもあり、ビーチ沿いのキャンプ場が人気を集めている。

 基本的に、海流で水が入れ替わる離島周辺や、人口が少なく生活排水などが混ざりにくい場所にある海は、きれいな水質を保てる傾向がある。

 同率4位には、沖縄県の特徴が異なる2カ所がランクイン。うるま市の伊計ビーチは、たくさんの熱帯魚が泳ぎ、潮の干満に影響を受けにくいこともあって、多くの人が訪れる人気スポットだ。

 一方、読谷村(よみたんそん)の読谷村営残波ビーチは、那覇市から車で1時間ほどの距離にある。外洋との間に大きなサンゴ礁があるため、波は穏やか。透き通った海と白い砂浜が広がる美しいビーチだ。

 同じく4位には、トップ10唯一の湖沼がランクイン。秋田県仙北市の田沢湖だ。田沢湖はほぼ円形のカルデラ湖で、最大水深が423.4メートルと日本で最も深い湖として知られる。その深さゆえ、水質が良いと考えられる。

 なお、冒頭でも記したように、今後のコロナ感染状況次第では途中閉鎖される海水浴場もあるかもしれない。海水浴場として開設されていない水辺は、遊泳ネットが未配置のため、クラゲやサメといった危険生物と遭遇する可能性がある。泳ぐのは非常に危険だ。

(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)