片づけられない人たちの“最後の欠け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』は、在宅ワーク化が進み、感染症や災害対策としての備蓄も必要な、withコロナ時代の家の片づけ方を書いた話題の書。捨てるばかりでなく必要なものを備えながら、絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方を解説しています。この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。

【備える片づけ】防災用リュックは作らなくていい!?Photo: Adobe Stock

災害対策として備えておくべきもの

 災害対策で水と食料以外に備えておくモノは、身を守るための道具と情報収集に欠かせないスマホとその充電機器です。

 また、ガスがなくても調理できる、カセットコンロと、カセットボンベ、アイラップ(調理用ポリ袋)も用意しましょう本書には巻末にリストをつけています)。

 アイラップは熱に強いので、中にお米と水を入れて強火で湯煎すれば、洗い物を出さずにご飯を炊くことができますし、お湯は何度でも再利用できます。モノを分類したり、手が汚れないように軍手代わりに使うこともできます。

 三角巾は止血や骨折の際に腕を吊るなどもできますし、包帯としても役立ちます。布巾の代用にしたり、マスクを作ったりもできるでしょう。ただの一枚の布ではありますが、使い方は無限。薬局で売っていますので、家族の人数分備えておきましょう。

 サバイバルシートは、銀色のシャカシャカと音がなるシートです。畳んだ状態だと手のひらサイズと小さく、とても薄くて軽いのに毛布の代用になるくらい暖かく、雨風や寒さをしのいでくれます。夏は直射日光も防いでくれます。

 懐中電灯はソーラー式なら電池がなくても大丈夫です。充電用バッテリーは、なるべく、高機能でマルチに使えるモノがおすすめです。私が使っているのはスマホの充電、AM/FMラジオ、警報、LEDライトをフル装備しています。

 非常用のトイレも万一に備え用意しておきましょう。これらの防災用品は、わかりやすくまとめておけば大丈夫です。

防災用リュックは現実的ではない

 防災用リュックを作って玄関近くに置いておくのも一案ですが、ほとんどの家には家族分のリュックを置くスペースがありません。何より、瞬時の判断が明暗を分けるような事態にあたり、重たいリュックを持ち出すのは現実的ではありません。まずは身を守って逃げることが第一、持ち出す余裕があるなら、まずは現金、金目のモノです。

 しばらく避難所にいる必要があると判断した時点で家族の代表が家に戻り、当面の必要な防災グッズをピックアップして、スーツケースなどに入れて持ち出せば十分だと思います。

 ですから、防災グッズに関してはどこに何があるかを把握しておくことが一番大事。ささっと約10分で用意できるように準備しておきましょう。

 また、お金や保険関係の書類の整理の仕方については、本書でも説明しておりますが、「人生が変わる紙片づけ!」でもさらに詳しく解説しております。日ごろからまとめておいて、すぐにファイルごと持ち出せるように管理しておきます。

*本記事は、「一回やれば、一生散らからない『3日片づけ』プログラム これが最後の片づけ!」から抜粋・編集したものです。