自動化の手段が思い浮かばなかったら

ただ、エクセルマクロの存在を知らない人は、そもそも「自動化すればいい」という考えすら浮かばないかもしれません。ですから、使いこなせないとしても、どのようなことができるかを知ってほしいのです。

「この処理は何度も繰り返されているから、マクロで解決できるはずだ」とあたりがつけば、マクロができる人に相談できます。知っているだけでも十分価値があるのです。

その一方で「とはいえ、エクセルマクロは難しいんでしょ?」という声をよく聞きます。だからこそ、6時間で初心者でもマクロの基礎を理解し、業務に活用できる講座を開催してきたのです。

マクロの「全容」を理解しようとすると膨大な時間がかかります。しかし、1割程度を知っていれば、会社の仕事の9割は対応できます。20年以上使ってきて、これは断言できます。業務で使いこなすレベルの知識なら、習得に時間はかかりません。

まずは「知る」ところから

業務を俯瞰して見られるようになると、仕事への向き合い方が変わります。「ただ作業をこなすだけ」だったのが、「『これってほかのやり方や、マクロでできないか?』と一段高いところから業務を見る思考」ができるようになります。

無数のエクセルファイルを開き、コピペを繰り返していた僕自身も、仕事の全体像を見て改善策を考え、実現できてようやく目の前の仕事に追われなくなりました。

仕事に時間を奪われ「残業だらけでイヤ!」と嘆いている人も多いと思います。マクロによってエクセル仕事が改善されるだけで、ほかの作業も好転し、そんな人生を大きく変えられる可能性があります。

エクセルを使って仕事をしている人は、まずマクロがどんなものかを知ることからはじめてみましょう

寺澤伸洋(てらさわ・のぶひろ)

GAFA部長が断言!「仕事を頼まれたときの反応で、その人の優秀さがわかる」理由【書籍オンライン編集部セレクション】

1976年、大阪府生まれ。灘高校、東京大学経済学部卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理や営業、マーケティング、経営企画などに携わり、独学で覚えたエクセルマクロを用いて様々な分析や業務改革を行う。2017年、GAFAの日本法人のうちの1社へシニアマネージャー(部長)として転職。これまでエクセルマクロを用いた業務改善などで数多くの社内表彰を受けている。手作業では不可能なほど大量のデータを、短時間で分析しやすく加工したことが評価され、社内エクセルマクロ講習会の講師として延べ200人以上に講座を実施。エクセルマクロについて1から10まで教える詰め込み型の学習ではなく、仕事に必要な部分だけを効率的に学べる講座として満足度98%の高い評価を受けている。