テニスボールを使った
「肩・背中ほぐし」

 二つ目は、家でしっかりほぐすセルフマッサージ。その際「テニスボール」を使うことで、ひとりでは手が届かない背中と、首・肩の境目の凝りがほぐせるという。

「ここでは、エイジングデザイナーの村木宏衣先生(**)が指導されている『テニスボール整筋』という方法を用います。ほぐしたい筋肉をテニスボールで抑えたまま、腕や足、首などを動かすことで、硬くなった筋肉を奥まで効率よくほぐせるのが特徴です」

(**)…エイジングデザイナー・村木宏衣氏の「整筋」メソッドは、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディーメイクなど、女性の姿勢や肌、髪を土台から立て直すメソッド。著書に『10秒で顔が引き上がる奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)など

 100円ショップのボールでも問題ないが、頑丈な硬式テニスボールがベストだ。

首と肩のさかい目ほぐし首と肩の境目をほぐす方法。まず、あおむけに寝てイラスト右図の(1)の位置にボールをセットする。ボールを当てた側のひじを上げて、内回し・外回し3回ずつ軽く円を描く。次に、(2)の位置にボールをずらして、同様にひじを上げて内回し・外回し3回ずつ軽く円を描く。反対側も同様に腕を回そう。 画像提供:崎田ミナ著『自分の手でときほぐす! ひとりほぐし』(日経BP) 拡大画像表示
肩甲骨の間から背中ほぐし「次に肩甲骨の間と背中をほぐします。姿勢を取るとき、腰が浮かないようにひざは軽く立てるのがポイントです。イラストの右上図を参考に(1)肩甲骨の下→肩甲骨の間(2)~(5)へと細かくボールをずらしていくのですが、その際、ボールが背骨に当たらないように注意してください。あおむけに寝て左右どちらかの肩甲骨の下、(1)の位置にボールを当てます。それから、わきをずっと締めたまま腕をスッと上げて下ろしてという動作を3回ずつ繰り返す。ボールを(2)~(5)の位置にずらして、腕の上げ下げを行います。反対側も同様に」(崎田氏) 画像提供:崎田ミナ著『自分の手でときほぐす! ひとりほぐし』(日経BP) 拡大画像表示
コラム画像提供:崎田ミナ著『自分の手でときほぐす! ひとりほぐし』(日経BP) 拡大画像表示

 最後の仕上げに、ボールを背中から外し、ひじを上げて大きく円を描きながら、肩甲骨の周りを床に押し付けるようにほぐす。5回ずつ内回し・外回しを行う。

「ボールによる刺激の強さは“イタ気持ちいい”くらいが目安です。ボールのみでは痛みが強すぎるという人は、テニスボールの上にタオルを重ね、肌当たりを和らげましょう。また、テニスボールの上に横たわって深呼吸するだけでも背中はほぐれます」