体の仕組みを理解することで
ほぐれ具合が格段に上がる
取材を通し、ロジカルな視点からセルフマッサージを学んだ崎田氏は、「体の仕組み」を理解してほぐすことの重要性を実感したという。
「やみくもにもんだりたたいたりするよりも、自分の体の中がどうなっていて、今どこをほぐしているのかを把握してマッサージをすると、ほぐれ具合が格段に上がります。そして、自分自身をほぐすときは、“力加減・刺激する場所・筋肉や骨の位置”を意識する重要性もわかりました。そこで今回の『ひとりほぐし』では、体の仕組みをわかりやすく表現し、力加減などのコツが読者のみなさんに伝わるようにマンガにしています」
彼女の言う通り、作中のイラストは筋肉や骨が詳細に描かれ、ほぐしたい部位の筋肉をイメージしながらマッサージができるように工夫されている。
そのほか、肩こりや腰痛などの凝りほぐしや、目の疲れ、頭痛、便秘、メンタル面などの不調緩和など、目的別に章が分かれているため、自分に合ったほぐしワザが試せるのも同書の特徴だ。
「凝りをほぐしたい、不調を和らげたい、リラックスしたいなどの悩みを抱えるすべての人に、この本を手に取ってもらいたいですね。気になるマッサージを1回試すだけでも、ちょっとした体や心の変化に気づけるかもしれません。セルフマッサージは、好きなときに好きなほぐしワザで、自分の好きな力加減で行える『手当て』です。セルフマッサージというごほうびで、少しでも日々の疲れを解消していただけると幸いです」
「マッサージは誰かにやってもらうもの」という固定観念を覆す『ひとりほぐし』。自分の体を自ら癒やす楽しみを知れば、毎日が快適になるかもしれない。