たとえば、「あなたが学校に行ってくれさえすれば私は幸せなのに……」と言われた子どもは、「お母さんが不幸なのは僕のせいだ……」そう思い込み、ますますひきこもってしまうでしょう。
こういうときの子どもにとっては、「家が安心して、やすらげる場所」でなければなりません。家の中で十分に元気を充電できたときに、外に行くことができるのです。
家をどうぞ、安心して、やすらげる場所にしてあげてください。
子どもの心の元気を補充する質問とは
それでは、子どもが安心して心の元気を取り戻すようになるにはどんな「質問」をすればいいのでしょうか?
たとえば、
・よほど辛いことがあったんだね?(今までずっと我慢してきたんだね?)
・お母さん、お父さんが聴いてあげられることはある?(話せることはある?)
・お母さん、お父さんにして欲しいことは何かある?(できることはある?)
というふうに子どもの心の内をまずは聞いて、受け止めてあげてください。そして、学校のことを話題にできるくらい子どもが元気になったら
・(優しく)本当はどうしたいの?
・どうすればできる(学校に行ける)と思う?
・もしできる(学校に行ける)としたら何から始める?
・(優しく)どうしてそう思うの?
これらの質問には、子どもを癒やし、自信を取り戻し、自ら動き出せるようになる力があるんです。
ポイントは、子どもに共感しつつも「子どもが何を言っても動揺しない」ことです。
子どもにとって一番の苦しみは自分のせいで大好きなお母さん、お父さんが悩むことなのですから。子どもの話を真剣に聴いたあとは、笑顔で締めくくることを忘れないでくださいね。