〈励まし10か条〉で、子どもに愛を伝える

 そうはいっても、子どもにどう接したらいいか迷ってしまうこともあるでしょう。そんなときのために、自分の手帳やスマホのメモ機能など、自分の目につくところに、こっそり〈励まし10か条〉を用意しておきましょう。子どもへの接し方に行き詰まったとき、この10か条に立ち返ってみてほしいのです。

1:子どもの長所を見つけて伝える(できるだけ、今までにない良いところを)
2:結果よりも努力をほめる
3:〈スキンシップ+やさしい言葉〉をセットにする
4:「ありがとう」「大好き」「愛してる」をいつもより多く言う
5:親の失敗談を伝える
6:「◎◎ちゃんは、世界一!」と言う
7:どうしても叱るときは、10回ほめてから1回だけ叱る
8:目の前にいる子どもと話す(過去や未来の不平不満は封印!)
9:「どんなことがあっても乗り越えられるよ!」と伝える
10:「お父さん、お母さんは幸せだよ!」と子どもの前で言う

 自分の癖は、なかなか変えられないものですよね?

 お子さんに返す言葉も同じです。「このままでは子どもが変わらないな」「ぜんぜん状況がよくならないな」と感じたら、荒療治ではありますが、ちょっぴり意識を強くもって、自分自身の言葉と行動を変えてみてください。

〈励まし10か条〉は、子どもに「自分は愛されている」ということを気づかせるきっかけにもなるんですよ。

子どもの笑顔は、まず親の笑顔から

 そして、もう一つ大事なことがあります。それは「もしも、我が子が不登校になってしまっても、子どもの言動に一喜一憂するのはやめましょう」ということです。

 一喜一憂する代わりに、と言ってはなんですが、自分自身はいつも笑顔でいてください。最初はなかなか難しいかもしれませんが、私はいつもそのように提案しています。