ひろゆき氏に直撃、「辞書的な意味」にこだわりズレる議論

このときの様子はYouTubeにアップしている。

「辺野古ゲート前を訪れたひろゆきさんと議論しました」

 対話の時間は5分ほどだった。彼は意外なことに私の記事を読んだと言った。

 また、彼が辺野古の15時の座り込みを見学した直後だったため、「その体験を踏まえ、昨日のツイッター投稿の内容に変化はありましたか?」と尋ねると、「まったくありません」との回答だった。

 その後も彼はしばらく、「辞書的な意味での座り込み」という持論を展開した。彼は「目的が達成されるまで座り込む」という文言にこだわる。その「目的」とは工事車両を止めることなので、毎日その「目的」が達成されて人々は帰路に就く。そんなこちらの主張は無視され、この「座り込み」定義論は平行線に終わった。

 というより、この論点に時間を使うこと自体が基地反対運動の本質からそれると感じ、話題を変えた。

「辺野古を訪れるにあたり、その背景である沖縄の基地被害、また日米地位協定などについてどのような書籍などで勉強されましたか?」

 私の質問に彼は「一般的なものです」と答え、「今回は辺野古の取材ではないので」という言葉を放ち、自身の番組の番宣をして去った。曲がりなりにも言論人とされる彼が辺野古を訪れながら、沖縄に関する一冊の書籍の名前も挙げられなかったことには驚かされた。