タスクを管理するコツは、「ゴール設定」「タスク整理」「優先順位の決定」の3つを意識することだ。最終的な目標を設定したうえで、やるべきことをはっきりさせ、どのタスクから取りかかるべきかを見極める。

 優先順位を決める際には、重要度と緊急性の軽重で考えるとよい。優先順位は、(1)重要度と緊急性がともに高いもの、(2)重要度は低いが緊急性が高いもの、(3)重要度が高く緊急性が低いもの、(4)重要度と緊急性がともに低いもの、を基本にするとよいだろう。

◇知的財産を知る

 相手を尊重し、敬意を示すことがビジネスマナーの基本であり、相手が創った商品・サービス・技術などにも敬意を表す必要がある。

 よく知られている著作権の他にも、「人間の幅広い知的創造活動の成果」である「知的財産」にはさまざまなものが存在する。創作者には知的財産権という権利が一定期間与えられ、法律で保護される。自社の技術・デザイン等が他人の権利を侵害していないか、そして、自分たちの権利が侵害されていないか、常に注意を払わなければならない。

 知的財産権は産業財産権と著作権等に大きく分けられる。前者には発明を保護する「特許権」、物の斬新なデザインを保護する「意匠権」などが含まれる。後者には、「著作権」、社名などを保護する「商号」、植物の新品種を保護する「育成者権」などがある。それぞれ保護対象や保護期間が異なる。

 知識がないために、うっかり権利侵害をしてしまう例は多い。日常生活には知的財産権の侵害例があふれている。プライベートでも、他人の権利を侵害しない意識を持つことが大切だ。

【必読ポイント!】
◆ビジネスマインドとより良い人間関係の作り方
◇「生産性」を考え直す

 日本は長年、長時間の労働によって利益を増やそうとしてきたが、近年では生産性を高めることに意識が向けられるようになった。生産性とは、かけた労働力でどれだけのものを生み出せたかという割合だ。同じものであれば短い時間で仕上げるほうが、同じ時間であれば仕上げる量が多いほうが生産性が高いと言える。