auコマース & ライフ DX本部長 執行役員 山田豊さん、SOMPOシステムズ アーキテクト本部 クラウドアーキテクチャグループ 課長 関谷雄太さん、Retail AI X 開発部 部長 辻隆太郎さん左から、auコマース & ライフ DX本部長 執行役員 山田豊さん、SOMPOシステムズ アーキテクト本部 クラウドアーキテクチャグループ 課長 関谷雄太さん、Retail AI X 開発部 部長 辻隆太郎さん Photo by Mayumi Sakai

業務に使用するソフトウエアなどを開発するのに、外部の企業に外注するのではなく、社内での内製化に取り組む企業が増えている。内製化には開発スピードや柔軟性の向上、ノウハウの蓄積といったDXを加速する上で欠かせないメリットがある一方で、スキルの獲得やチームづくり、外注マインドからの脱却など課題が多いのも事実。「内製化というキーワードだけがひとり歩きしているのではないか」という声も多く聞かれる。先行企業はこれらの課題をどう乗り越えようとしているのか。先日行われたGoogleのクラウド開発者向けイベント「Google Cloud Next '22」で、3社に実情を聞いた。(聞き手/ノンフィクションライター 酒井真弓)

トライアル、auコマース & ライフ、
SOMPOシステムズが語る、内製化の現在地

 スーパー「TRIAL」を運営するトライアルカンパニーで技術を担当しているRetail AI Xの辻です。実は、トライアルの祖業はソフトウエア開発なんです。内製化したというよりは、もともと内製していました。

山田 au PAYマーケットというECを提供している、auコマース & ライフの山田です。私たちは、6年ほど前に事業譲渡されたことをきっかけに、会社の方針で内製化に舵を切りました。今日は苦労したことも含めてお話したいです。

関谷 SOMPOシステムズの関谷です。主に損害保険ジャパン社のクラウドインフラの設計・構築を担当しています。私たちはこれまでパートナー企業の力を借りてシステム開発を行ってきましたが、DXの名の下に内製化の大号令がかかりました。今まさに専門部署を作って進めている最中です。